札幌○署へ行ってみた その7
私がケータイ名義についてあれこれ思いをめぐらせている間
細野は再び奥の部屋に行き、上司となにやら話し合っているようでした
そして、こちらに戻ってきた時、細野は札幌○署としての方針を持ち帰ってきたのでありました!
それは・・・
「早くこの女を追い返す」
という方針です!!
以下、細野刑事の必死の説得です
「あのね、結論からいうとね、コレ詐欺かっていうと違うンだよね」
「え!でも、ウソついてお金取ったら詐欺ですよね!?」と、くいさがる私
「いやいや・・だからさ、あなた達、借用書交わしてるでしょ。それは貸金契約になるよね」
「でも、借用書なかったら証拠も何もないじゃないですか」
「しかも、今でも携帯に電話したらヤツとは連絡取れる状態なんでしょ?あなたの前から姿を消したわけでもないんでしょ?」
「そのケータイだって本人の名義じゃないじゃないですか!」
「それはたいした問題じゃないよ、それに、一部返金はされてるわけでしょ?これから少しずつ返すつもりなのかも知れないじゃない」
「そんなわけないですよ!全部最初から計画的にやってるんですから!」
も〜なんか両者大炎上。
闘牛のように立ち向かってくる私に、細野刑事も負けてはいません
- 作者: 小川泰平
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