札幌○署へ行ってみた その3
細野刑事は、丁寧に私の話をきいてくれました
要所要所で的確な質問をいくつかし、サラサラとノートに書き付けていきます
ときおり、真剣な目で何かを考えている様子も見えます
私の説明が一段落すると、細野刑事は
「ちょっと待ってて」
と言って、奥に消えて行き、また戻ってきました
「ヤツのマエはないみたいだね」
(マエ=前科)
当たり前の話ですが、一瞬にして前科の有無を調べることができるなんてすげー!
と、私はひそかに感動しました
「あとさ・・携帯電話なんだけどさ・・」
細野がうつむきがちに口を開きました
私たちが向かい合って座っているその横で、なにやら事件が発生したのか、
数名の刑事たちが、わらわらと走って部屋を出て行きます
え?ケータイがどうしたんですか?
細野の次の言葉を待ちます