くるみの実家まわりを調査する〜デヴィ夫人との電話

アップル町の「森野太郎」の電話番号は、既に使われていませんでした

ちぇ、空振りか

せっかく、くるみの実家にチクろうと思ったのに(←最低)


しかし、そこはすっぽんのkasuca、【住所でポン】を使って、近所の家にかたっぱしに電話をかける作戦に出ました

くるみの父が「森野太郎」だとして、森野太郎、すなわちくるみ一家がアップル町からどこに引っ越したのか、近所の人なら知っているかもしれません

パソコンの画面を見ながら、住所が近い人々に電話をかけます

一件目・・・留守

二件目・・・留守

三件目・・・

「はい、○○です」

上品なご婦人の声です

背後には、クラシックのピアノの調べ・・

きっと、午後の優雅な紅茶タイムだったのでしょう・・

「あ・・あの、ワタクシ、kasucaと申します!!」

「・・はい?」

ご婦人、明らかに不審そう!!

やばし!

ここは下手に嘘をつかず、真っ向勝負だ!

覚悟を決めた私は、アップル町のご婦人の家に電話した経緯を手短に話します

就活で培った、誠実で、愚直で、純真で・・とにかく御社に入社したい!!という気持ちが伝わる話し方で!!

エレガントなご家庭に、こんなゲスい用件で電話して、ほんとに、ほんとに申し訳ない!

でも、今私はそれほどまでに追い詰められているんだ!

情報を求めてさまようゾンビなんだ!

この魂、届け!


「まあ・・そうなの。。」

受話器の向こうで、ご婦人(イメージ=デヴィ夫人)がうっすらとほほ笑んだような気がしました

氷の微笑

それは、退屈な日常に倦んだ貴婦人の、気まぐれな遊戯。

デヴィ夫人、この後めっちゃ語りだします!!